
アパート・マンションの外壁の種類-セメントモルタル
アパートの外壁をセメントモルタルにし耐火性が増し丈夫になる
一般的なアパートの外壁で見られるセメントモルタルで施工された外壁は、昔からよく使用されている材質で、砂(細骨材)とセメントと水を練り混ぜた材料を使用したもののことを示します。
色々な下地の上に施工することが可能なので、左官屋さんが施工する代表的な外壁になります。
セメントモルタルの外壁は丈夫で、耐火性があり、しっかりしていることが特徴です。
また、調湿作用があるため、室内が結露しにくく、湿気の高い地域には適した材質と言えます。
材料自体が自然のものであるため、有毒ガスなどを発生せず、身体にやさしい素材で、廃棄処分となっても自然に還る性質を持ち合わせているためエコな材料です。
しかし、セメントモルタルは吸水性があるため、水を吸うことで壁自体にひびが入ってしまったり、カビが生えてしまったりすることがあります。
そのため、セメントモルタルの防水加工が必要となります。
防水性のある塗料で外壁塗装をしてセメントモルタルの吸水を防ぎます。
従来、日本の家屋は木材が主流であったため、耐火性のあるセメントモルタルは火事を防ぐために大変人気のある材質でした。
最近では、サイディングに耐火性のあるものが増え、扱いやすいという事から、アパートの建築にも多用されるようになりました。
そのため、セメントモルタルの外壁が利用される頻度が減ってきてしまってはいるものの、建物を守る強度の面からセメントモルタルは未だ安定した材質と言えます。
セメントモルタルは、昔ながらの身体にも地球にもやさしい素材として、これからも外壁の代表的素材として利用されるでしょう。
